北海道日中友好協会と札幌日中友好協会は、中国人などの留学生支援で食料等寄贈を会員に呼びかけたところ、多額の現金やたくさんの食料品などが集まり、6月24日、札幌市豊平区豊平6条6丁目の札幌留学生交流センターに寄託した。
同センターには中国人を中心に60人の留学生が生活している。センターの指定管理者、公益財団法人札幌国際プラザが「新型コロナの影響でアルバイトもできない困窮留学生らに食料を」と支援を呼びかける記事が北海道新聞に掲載されたことをきっかけに、両日中友好協会有志が会員らに協力を求めた。
約10日間の募集期間中、道日中友好協会の事務所には、現金計13万円、商品券1万円分、米や乾麺、缶詰、インスタント食品などや飲み物、マスクなど50点が集まった。市内の交通機関を乗り継いで事務所を訪れたある会員は「定額給付金が出たからね」と笑顔で現金を担当者に渡していた。
24日、留学生交流センターには道日中事務局、札日中の多田州一副会長が訪れ、担当者に現金、商品券、物品を手渡した。センター担当者によると、センターで生活する留学生は中国、韓国、ベトナムの順に多い。センター以外で生活する留学生を含め希望者が物品の受領を申し込み、毎週土曜日に受け取っている。直近の28日には留学生を含む約140人が受領を希望していた。
この留学生支援活動には全道からたくさんの善意が寄せられており、今後も週一回のペースで8月ごろまで随時、分配されるという。
寄贈した会員は次の通り(敬称略)
古本英之、八島はるみ、大嶋薫、佐々木政文、杉井恭子、佐藤香織、桜田良治、三鍋泰宏、久保秀一、仙臺けい子、多田州一、種田英朗
【写真説明1】留学生交流センターで行われた贈呈式
【写真説明2】留学生交流センターに贈った現金と商品券の目録
【写真説明3】会員から寄贈された米や乾麺、缶詰、インスタント食品など(道日中事務所)