特定非営利活動法人北海道日本中国友好協会

北海道日中友好協会女性委員会 中国茶と日本茶で交流 女性の風雅、香り満喫

中華人民共和国札幌総領事夫人主催の国際女性デー招待茶会「茗香の雅韻 女性の風華」が3月24日、総領事館で開催されました。中国茶と日本の茶道の交流を通し、約30人が素晴らしい茶の優雅な香りを楽しみました。
総領事館から両国の茶の交流を打診された北海道日中友好協会女性委員会は、茶歴の長い坪谷久美子副会長の指導の下で行おうとお受けしました。感染症の流行以来途絶えていた国際女性デーの催しの復活を、強くお願いしてきた女性委員会にとってはまたとない機会でした。
彭明潔総領事夫人、中野渡志穂道議、坪谷副会長、札幌大学孔子学院の王鳳蘭副学院長の挨拶の後、20年にわたりパンダ保護に尽力している四川省パンダ大使の矢野美恵さんに、生年月日証明書を添えたパンダぬいぐるみが総領事夫人から贈られました。
お茶の交流では、14年間中国に住んでいた札幌の喫茶店主小山内正幸さんが中国茶の歴史を披露。唐の時代から文献に登場し、王侯貴族の飲み物から、宋、明と下るにつれ庶民も嗜むようになり、清の時代にほぼ完成されたという中国茶の歴史や、発酵の違いによる茶の種類を丁寧に説明し、中国出身の奥様と一緒に茉莉花茶や岩茶を淹れて振る舞いました。坪谷副会長は日本の茶道についての解説と立礼によるお点前で、総領事夫人と新しく着任された夏欣副総領事に季節の和菓子と薄茶を差し上げました。お菓子は今の季節にぴったりの花衣という桜色の和菓子です。その後、全出席者が中国茶、抹茶を味わい、和やかな時間を過ごしました。
1975年に国際女性デーが制定されて半世紀。また、1995年の第4回世界女性会議(北京会議)で「北京宣言と行動綱領」が採択されて30周年となる記念すべき年にこのような交流ができたことは大きな喜びです。女性委員会としては地域協会、法人会員を含め14人の参加です。秋田県から石黒かほる前全国女性委員長も出席され、再会を喜びあう姿が各所で見られました。
女性の会ということで出席を遠慮していた王根華総領事が最後に会場に現れ、坪谷副会長から「お茶碗は掌で受けて片方の手を添える」との説明にうなずきながら、満足そうに抹茶を召し上がっていました。
このようなひとときを提供してくれた総領事館やお社中の皆様には心から厚くお礼申し上げます。これからも日中両国が文化交流と友好を深めることを願ってやみません。(北海道日中友好協会女性委員長 八島はるみ)

(写真説明:国際女性デー招待茶会で、彭明潔総領事夫人(中央)と記念撮影に臨む参加者)

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